第1回ワークショップ

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第1回ワークショップ報告
コンピュータテスト(CBT)開発の基礎技術
~わかりやすい項目反応理論IRTの解説と解析ソフトの実践的演習~

企画趣意

コンピュータテスト(CBT:Computer Based Testing)が、テストセンターやwebなどで多様に展開されるようになって参りました。また、e-ラーニングの進展に伴い、評価技術の必要性が高まってきております。こうした状況にかんがみ、ワークショップの第1回目としてCBT開発に必須の技術であるIRT(Item Response Theory項目反応理論)の理解とデータ解析のスキルを習得いただく機会を下記のとおり準備いたしました。おもに資格試験の作成、人事・教育テストの開発、e-ラーニングのコース開発、学校の履修評価など、広くテスト開発にかかわっておられる組織・企業の方々が対象です。なお、ご紹介するソフトは、 BILOG-MG、PARSCALEの2種です。
企画と講師には東北大学教授、村木英治先生にお願いいたしました。先生は米国ETS(Educational Testing Service)で長年テスト理論の研究に携わられ、解析ソフトもご自身で開発されております。

日 時 2004年4月8日(木)・15日(木)・22日(木)
各日13:30受付 14:00~18:00
会 場 HRR株式会社 セミナールーム(品川駅前)
プログラム 8日:第1日
テストの品質とは
  • 古典的テスト理論と項目反応理論IRTによる品質の考え方
  • 古典的テスト理論による項目分析の実例紹介
  • 項目反応理論IRTによる項目特性値の実例紹介
15日:第2日
  • RESGENによるシミュレーションデータの作成
  • BILOG-MGによる項目特性値の算出実習
  • BILOG-MGの特徴と利用上の留意点
22日:第3日
  • PARSCALEによる項目特性値の算出実習
  • PARSCALEの特徴と利用上の留意点
  • BILOG-MG・PARSCALEの比較
  • CBTの開発におけるその他の課題
※第2・3日目はコンピュータを用いて演習をしていただきます。
※進行状況により,多少プログラムが変更になる可能性がございます。
お問い合わせ info@jartest.jp

総 括

事務局担当:HRR株式会社 二村英幸

CBT開発に際して必須であるIRT解析の実習をテーマにしたワークショップが4月8日・15日・22日の3日間をかけてHRR株式会社のセミナールームにて行われました。BILOG-MG、PARSCALEの2つのソフトを実際に試しながら、その理論から実際までを学習しました。講師は両ソフトの開発に関わられた東北大学教授、村木英治先生にお願いし、他に東北大学大学院の韓太哲先生、教育測定研究所の野上康子さん、前田かおりさん他にもヘルプをいただきました。難しい内容であったにもかかわらず、テスト開発やeラーニングに関わられている22人が熱心に受講され、それぞれ成果をお持ち< 帰りいただけたように思います。
実習が中心のコースのため人数に限りがあり、何名かの方はご参加いただくことができませんでした。心よりお詫び申し上げます。