第8回研究会

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第8回研究会「公開シンポジウム」 開催報告

研究会担当理事:舛田博之(リクルートマネジメントソリューションズ)

第8回研究会「公開シンポジウム」は、第1回年次大会が開催された東京大学駒場キャンパスの数理科学研究棟大教室にてプログラムに沿って滞りなく行われました。
前半は、3名の話題提供者の方から主題である「テスト項目の再利用と項目内容の公開・非公開」に関する事例を各30分程度でご報告いただきました。まず、岐阜大学の佐々木嘉三先生から「入試過去問題活用宣言」活動の経緯と内容についてご紹介いただきました。次に東京工業大学の前川眞一先生から、医師国家試験における情報開示請求により試験問題を開示に至る経緯と医師共用試験の事例をご報告いただきました。最後にライトハウスの坂井修氏からテスト問題が非公開であるTOEFLとTOEICの取り組みについてご報告いただきました。
10分間の休憩を挟んで後半は、テスト規準作成委員会委員長である東京大学の繁桝算男先生のコーディネートにより、シンポジストおよび会場の方々との議論が展開されました。まず、テスト規準作成委員会副委員長である東北大学の倉元直樹先生よりそれぞれの事例についてコメントと質問をいただき、シンポジストとの間で熱い議論が交わされました。その後、参加者から数多く寄せられた質問票をベースにして、繁桝先生の秀逸なコーディネートによって、会場の方々とシンポジストとの間でスムーズな議論が展開されました。
クリスマス3連休の初日にもかかわらず、多くの会員以外の方も含めて約90名の方々に参加いただき、テスト項目の再利用と項目内容の開示の是非についての関心の高さを改めて実感いたしました。ご登壇いただきました5名の先生方の明快なプレゼンテーションと真摯な姿勢で展開された討論、そしてフロアの方々の積極的なご参加のおかげで非常に充実したシンポジウムとなり、盛況のうちに終えることが出来ました。最後に、当日の運営にご尽力いただきました多摩大学の大森拓哉先生と東京大学の大学院生の方々をはじめとして、関係いただいたすべての方々に、企画者として感謝申し上げます。

報告内容(PDFファイル)
佐々木嘉三
岐阜大学副学長
「入試過去問題活用宣言」について
前川眞一
東京工業大学大学院教授
医師国家試験改善委員会での取り組み
坂井 修
株式会社ライトハウス代表取締役
TOEFL/TOEICにみる問題非公開の事例