第1回講演会

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第1回「日本テスト学会賞」記念講演およびワークショップ
開催報告

研究会担当理事:舛田博之(リクルートマネジメントソリューションズ)

本年度より施行された表彰制度をうけて、初めての開催となる記念講演がプログラムに沿って滞りなく行われました。
まず、表彰選考委員会の委員長である聖路加看護大学の柳井晴夫先生から、表彰制度の紹介と発表賞の発表ならびに受賞者の表彰が行われました。以下の5組の受賞者に池田理事長より表彰状が授与されました。各組の代表者には受賞のコメントをいただき、受賞の記念撮影が行われました。

発表賞受賞者
種 類 発表者(敬称略) 発表タイトル
口頭発表 木村拓也(京都大学経済研究所) 大学入学者選抜の制度策定に必要なDataとは何なのか?
-46答申に見るEvidence-Basedの「功」と「罪」
口頭発表 筒井英一郎(広島国際大学)
近藤悠介(早稲田大学)
中野美知子(早稲田大学)
日本人英語学習者の実践的発話能力に関する評価基準の検討
-Common European Framework of References を基盤として-
口頭発表 呉春来(東北大学)
村木英治(東北大学)
項目作成理論に基づく三角暗算テストによる暗算力の測定
ポスター
セッション
小方博之(成蹊大学)
山本紗恵子(成蹊大学大学院,現:石川島播磨重工業)
リカレントニューラルネットワークによるパタースイング動作の評価
ポスター
セッション
松本真作(労働政策研究・研修機構) Web職務分析システム開発と職業の多面的な数値基準

次に、学会賞を受賞された池田央先生から「比較の測定から、変化の測定へ」というタイトルでご講演いただきました。テストは選抜だけでなく、個人の学習や成長に資するものでありたいという、池田先生の思いの溢れる内容で、あっという間の60分でした。
引き続き、論文賞を受賞された3件のうち、2件の研究論文の研究内容をご紹介いただきました。1件目は長崎大学の吉村宰先生ほか8名の共同研究「大学入試センター試験既出問題を利用した共通被験者計画による英語学力の経年変化の調査」で、大学入試センターの荘島宏二郎先生に代表してご紹介いただきました。 2件目は名古屋大学の石井秀宗先生の「記述式問題における無回答に関連する要因の検討」で、研究内容とその後の展開についてご紹介いただきました。
あわただしい師走の一日にもかかわらず、会員以外の方も含めて40名以上の方々に参加いただき、盛況のうちに終えることが出来ました。最後に、事前準備ならびに当日の運営にご尽力いただきました東京大学の張一平さん、ならびに受付等に協力いただきましたリクルートマネジメントソリューションズの黒田知紗さん、松本洋平さんに感謝いたします。

報告内容(PDFファイル)
池田 央
立教大学名誉教授 日本テスト学会理事長
比較の測定から、変化の測定へ
荘島宏次郎
大学入試センター
大学入試センター試験既出問題を利用した共通被験者計画による英語学力の経年変化の調査
石井秀宗
名古屋大学
記述式問題における無回答に関連する要因の検討