2011年9月10日午後を予定。
下記の2件の公開シンポジウムの開催を予定しております。
会員以外の方も参加できます(無料)
(1) 13:30-15:30 「子どもを見守る動的テスト技術」 企画者:寺澤孝文(岡山大学大学院教授)
形成的評価のための新技術と、それにより実現される“客観的絶対評価”の実践例をご紹介します。
日常的に行われる単元テストなどの成績には、能力以上に、学習量やインターバルの影響などが色濃く現れるため、
等化などの操作は難しく、実力レベルの到達度を高い精度で推定することは困難でした。
それをクリアし、到達度を高精度に、時系列的に、また完全に個別に描き出すテスト法が開発されました。
その紹介を通じて,将来のテスト研究の広がりを議論します。
(2) 15:50-18:20 「世界的に見た教育テストの今とこれから」 企画者:渡部 洋(教育テスト研究センター理事・東京大学名誉教授)
教育の世界では OECD の PISA・PIAAC などの国際的な教育テストが話題となる一方で、
国内では高等学校と大学の接続の問題などがクローズアップされ、
大規模教育テストを取り巻く環境は大きな転換点を迎えています。
この大きな転換点に臨むにあたり、大規模教育テストの開発・運営の最前線でご活躍の方々を国内外からお招きし、
その現状と展望についてご講演いただきます。
下記の3つの企画セッションの開催を予定しております。
(1) 9月11日 12:30-14:30 「教育測定としての入学試験」 企画者:大澤公一(山口大学)
入学試験の本来の目的は、教育機関における入学者の選抜である。
しかし、それだけに留まらず、教育活動における診断・評価活動に至るまで、入学試験を幅広く応用できる可能性(あるいは不可能性)について考えたい。
本セッションでは,大学入試センター試験(数学)、大学入試問題(英語)、教科科目フリー型総合試験という3つの視点からの研究発表を通し,議論を行う。
(2) 9月10日 10:00-11:30 「テスト等化の理論と実践」
企画者:加藤健太郎(教育テスト研究センター)・前田有希子(パデュー大学)
テスト等化は、様々な理論・シミュレーション研究が進む一方で実践と極めて密接に結びついた領域である。
本セッションでは、実際のテストデータを用いて等化を実践されている研究者の方々に話題を提供していただき、
事例を通じて等化の実際や分析者が直面した状況や問題を参加者の間で認識・共有するとともに今後の展開について考える。
(3) 9月11日 16:50-18:20 「検定」の今とこれから
企画者:山田剛史(岡山大学大学院教育学研究科)・渡部洋(教育テスト研究センター)
現在,世の中には様々な検定が存在している。
資格取得につながる公的なものから、ご当地検定やネット検定といったものまで多種多様である。
本セッションでは、テスト学会とも関連の深い4つの検定を取り上げ、検定の概要紹介、作問や評価の方法に関する話、検定の抱えている課題や問題点、
ちょっとした裏話、などをお話し頂く。