第20回公開シンポジウム

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第20回大会公開シンポジウム
『テスト項目の著作権及び問題公開/非公開を巡る問題』

公的なテストの運営において、テスト項目の著作権はさまざまなところで問題になる。1つは、素材文に対する著作権処理であり、もう1つは、テスト問題冊子の問題公開/非公開を巡る議論である。従来、テスト学会ではあまり扱われてこなかったこの問題に、九州大学法学研究院教授で知的財産法を専門とする小島立氏を基調講演にお迎えして公開シンポジウムを実施する。まず、企画者の木村から、米国 ETS と教育産業の間で起こった裁判事例、日本におけるテスト問題冊子の問題公開/非公開に関する判決事例などを紹介した上で、基調講演として、小島教授にテスト項目に関する著作権の問題について、法律家の観点から整理いただく。続いて、若林昌子氏から、論文賞を受賞された「日本におけるわが国の公的試験における試験問題公開の判断基準―情報公開制度における事例―」を振り返っていただいた上で、その後の状況や所感をご披露いただく。また、寺尾尚大氏から、この問題に関係する、項目反応理論によるテスト等化における項目パラメータドリフトの問題について先行研究事例を含めてご紹介いただく。以上、法律家及び様々なテスト関係者の観点から、テスト項目の著作権及び問題公開/非公開を巡る問題を学際的に考えていく。

 

開催日:2022年9月4日(日)

開催方法:リアルタイム配信(Zoomウェビナー) ※終了しました

企画・趣旨説明:木村 拓也(九州大学/大学入試センター)

司会:林 篤裕(名古屋工業大学)

基調講演者:小島 立(九州大学)

話題提供者:
若林 昌子(一般財団法人 知的財産研究教育財団)
寺尾 尚大(大学入試センター)

 

抄録原稿ならびに当日の資料はこちらからご覧になることができます。

1. [趣旨説明]テスト項目の著作権及び問題公開/非公開を巡る問題

  ―日米における試験情報開示の裁判事例―

 木村 拓也(九州大学/大学入試センター)

 [抄録原稿] [発表スライド]

2.英語入試問題作成における著作物の改変と教材等への二次利用

 小島 立(九州大学)

 [抄録原稿] [発表スライド]

3. 試験問題公開についての価値判断 ―情報公開制度の事例を基に―

 若林 昌子(一般財団法人 知的財産研究教育財団)

 [抄録原稿] [発表スライド]

4. 項目パラメタドリフトの検出と原因の検討・共通尺度への影響

  —そのドリフトはどこから来てどこへ行くのか—

 寺尾 尚大(大学入試センター)

 [抄録原稿] [発表スライド]