第13回講演会

トップ>イベント>講演会>第13回講演会

第13回「日本テスト学会論文賞」記念講演会
開催報告

研究委員会委員長:川端一光(明治学院大学)

2019年12月14日(土)13:00より、明治学院大学白金キャンパス3号館3203教室にて第13回「日本テスト学会論文賞記念講演会」が開催されました。以下に講演会の概要を報告します。

●大会発表賞

2019年8月28日、29日に名古屋大学で開催された日本テスト学会第17回大会における大会発表賞の発表と表彰がなされました。

繁桝算男理事長より、以下の3件の研究に対して大会発表賞が授与されました。

発表賞受賞者
セッション名 発表者(敬称略) 発表タイトル
一般セッション3
テスト評価
渡邊直一(人事院試験専門官室) 出題ミスの類型化とそれらを低減させる方策に関する研究
一般セッション3
テスト評価
坪田彩乃(名古屋大学大学院)
石井秀宗(名古屋大学大学院)
受検者は項目のflawに気が付くのか ―項目作成ガイドラインの実験的検討―
一般セッション4
数理・統計
並木雄大(明治学院大学大学院)
川端一光(明治学院大学心理学部)
項目母数Driftの存在が能力母数の推定に与える実質的影響

●日本テスト学会論文賞記念講演

日本テスト学会論文賞を受賞された福岡教育大学の川口俊明先生からは、受賞論文「項目反応理論と潜在クラス成長分析による自治体学力調査の再分析 算数・数学の学力格差とその変容」の内容についてご講演を頂きました。
自治体で実施している学力調査をIRTを用いて垂直尺度化した上での、学力の変化や就学援助との関係についての分析についてご報告いただきました。

●ワークショップ

本年度は、大学入試センターの荘島宏二郎先生より、「潜在ランク理論はじめの一歩と二歩」というタイトルで、自己組織化マップの理論に基づく離散的な尺度得点を算出するテスト理論について、ご講演を頂きました。

本年度も年末であるにも関わらず、多くの方にご参加頂きました。
フロアと講演者の積極的なやりとりもあり、盛況のうちに講演会を終了できました。皆様のご助力に心より感謝申し上げます。

報告内容(PDFファイル)
川口俊明、松尾剛、礒部年晃、樋口裕介
福岡教育大学
項目反応理論と潜在クラス成長分析による自治体学力調査の再分析
荘島宏二郎
大学入試センター
潜在ランク理論 はじめの一歩と二歩