大会初日28日(土)の午前中(10:00〜12:00)に、大会会場で、IRTと因子分析の講習をチュートリアルとして企画しております。
お申し込みは、どちらか一方をお選びになり、事前にお願い申し上げます(最大参加人数は各教室 40 名を予定しております)。定員になり次第、申し込みを締め切らせていただきます。
なお、チュートリアル受講費は大会参加費とは別となっておりますので、当日、会場にてお支払いください。
まことに勝手ながら、チュートリアル受講申し込み受付は終了させていただきました。
講師: 村木 英治 先生(東北大学大学院教育情報学研究部)
題名: BILOG-MGを活用したIRT(項目反応理論、Item Response Theory)テスト項目分析の初歩
内容:
このチュートリアルでは、項目反応モデルの分析ソフトの世界的スタンダードであるBILOG-MGの紹介と初歩的なテスト項目分析を参加者に経験してもらう。基本的なIRTの知識とプログラムの初歩的な利用を講義の中心におくため、受講者はIRT初心者が望ましい。また各参加者が持参したPCに各自プログラムをインストールしてもらい、チュートリアル中のみのその使用を許可するつもりである。
講師: 中村 知靖 先生(九州大学 大学院人間環境学研究院)
題名: 因子分析を利用した心理尺度作成法
内容:
テスト理論に関わる研究領域では項目反応(応答)理論が注目され,このモデルを利用した実用的なテストも開発されている.しかしながら現在もなお,評定尺度法を利用した質問紙による心理テスト(心理尺度)の多くは,実用性の高さから古典的テスト理論に基づき因子分析を利用して作成されている.
近年,潜在変数を伴った構造方程式モデリング(共分散構造分析)が注目されているため,因子分析は過去の方法という印象を受けがちであるが,信頼性と妥当性の高い心理尺度を作成する際には依然として有力なツールであると言える.因子分析と言えば,主因子法とバリマックス回転を利用すればよいという考えが一般的であるが、その考えが手元にあるデータにとって必ずしも最適であるとは限らない。統計ソフトウェアの発展に伴い、因子分析にも様々な選択肢が用意され、利用者はその中から最適なものを選ばなければならない.そこで本チュートリアルでは、心理尺度の作成を前提に,数式を最小限に抑えた理論の解説と分析結果の見方など応用上の留意点に関して解説を行う.具体的には,1.因子分析とは,2.因子分析に適用できるデータ,3.因子分析モデル,4.因子の抽出法(重みなし最小二乗法),5.回転法(プロマックス回転),6.因子得点を取り上げ,最適な分析のための判断材料を提供する予定である.
日本テスト学会会員 | 5,000円 |
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日本テスト学会準会員(学生) | 3,000円 |
非会員(学生・企業人とも) | 8,000円 |