このたび、日本テスト学会の第2回大会を、東京工業大学大岡山キャンパスで開催することとなりました。
一昔前までは、評価という言葉は、初等・中等教育における学生の評価(教育評価)という文脈で使用されることがほとんどでしたが、最近、様々な場面で評価という言葉を目にする機会があります。人事評価、大学評価、プロジェクト評価等、様々なものが、様々な場面で評価される時代となってきました。ただ、評価の必要性に関する議論は盛んでも、評価の方法そのものに関しては、あまり注意が払われていないというのが現状のように思われます。
日本テスト学会は、このような時代の流れを考慮し、様々な評価場面における適切な評価法としてのテストを研究していくために作られた学会であり、その目的は、以下の3点に要約されます。
科学的根拠に裏付けられたテスト理論に基づく新しいテスト法と評価技術の開発(研究)と普及に寄与する。
評価技術の研究開発,普及の必要性を明確にし,産官学を交えた社会一般での合意作りに寄与する。
国内,国外の評価技術に対する研究,開発および実施に関する情報の収集と提供を行う。
昨年の大会では、大勢の学会員による活発な議論が展開されました。今年度は、会期も2日となり、より多くの皆様に参加して頂き、活発な研究発表をお願いしたいと思います。
第2回大会実行委員長 前川眞一