ごあいさつ



 テスト学会の第1回の大会を引き受けることになりました。テストに関してはほとんどの人が悪い印象を持っていることと思います。中には、中高年になっても、テストを受ける直前なのに、何も準備していないという悪い夢を見るようです。しかし,テストに関しては、このような感情と切り離して,その特質を論じ、改良の技術を高めることが社会的には必要です。また、テストに関する研究で要求されるのは、何かの役に立つことであって、数学的に優れていることは最優先ではありません。このためには、テストに関する研究者は、アカデミックの象牙の塔に引きこもることはできません。テスト学会は、産声を上げたばかりであり、固定した枠組みで考えるのではなく、将来の可能性にかける学会です。その将来のベクトルを探るためにも、ぜひ、第1回の大会に参加いただき、発表をし、また、議論に加わっていただきたいと思います。 大会をお引き受けしたのが、今年の春以降であり、また、私の研究室関係だけで準備をしており、不十分なことが多いかとは思いますが、いろいろ、ご意見をください。皆様のご意見を参考にしながら、意味のある大会にしたいと念願しています。

第1回大会実行委員長  繁桝算男


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